もう30歳になるなんて恐ろしいです（笑）

　自分の命をかけて、大切なものを守ろうとともに力を合わせて立ち向かう男たちの生きざまを描いた『HiGH&LOW THE WORST X』。この映画を通して荒井さんが感じた作品の魅力を聞いたら、「世代も性別も超えて楽しめるいわゆるお祭りみたいなところ」だと教えてくれた。

「男の人だったらアクションやハイピッチな戦いのシーンは見どころだし、アクションが苦手な女性の方は、登場人物の誰かを軸にして感情移入しながら見るのも楽しいと思います。あと僕が演じるシダケンのほっこりするかわいい一面も観られるかもしれないので、チェックしてみてください（笑）」

　今作のおすすめのキャストを聞くと、「鈴蘭のビンゾー（板垣瑞生）」と即答。

「僕は鈴蘭との絡みがなかったので本編で観たんですけど、あのキレた感じがすごくよかったです。あと今作がデビュー作だったラオウ役の三上ヘンリー大智さんは、本物のプロの格闘家でもあるので、たたずまいからして迫力がありましたね」

そんな荒井さんもジュノンボーイ出場から14年。当時中学３年生だった彼も来年、30歳を迎える。

「気持ちは19歳なんですけど、もう30歳って思うと恐ろしいです。本当だったら24歳で結婚しているはずだったんだけどな（笑）。親が結婚した年齢までに自分も結婚したかったんですけど、弟が叶えてくれたからもういいかなって（笑）。役者としては40歳くらいになって、もっと深みのある演技ができるようになりたいと思ってます。だからこれからも、引き出しを増やしていく作業をコツコツやっていくことが大切ですよね。そのためにも30歳からの10年が勝負。時代劇もアクションも好きだし、自分の興味があることは何でもやっていきたいと思ってます」

プライベートでは『水戸黄門』で武田鉄矢さんと共演した縁で、ゴルフにハマっている。

「武田さんと舞台をやっていたときは、舞台が終わったら5分後にはタクシーに乗ってゴルフ場へ行ってました。今は母親が最近ハマってるので、仕事がない日は一緒に行って親孝行してます（笑）」