〝恋愛初心者〟だからこその直球さがアイコの魅力

　アイコが初めて恋をする飛坂さん（中島歩）も、原作どおり魅力的な男性になったらいいなと思っていたんですが、中島さん自身がとっても魅力的な方でした。初めてお会いして第一声を聞いたときから、「飛坂さんだ！」って、ビックリしましたね。飛坂さんは素敵だけど、ずるい人（笑）。ちょっとだけ餌を与えておいて、あとはズルズル…。こんな男性にひかれた経験のある女性は、世の中にたくさんいると思います（笑）。

　さっき頑固なところはアイコと私は似ていると言いましたけど、恋愛に関してはあまり似ていないと思っていて。アイコのピュアでまっすぐなところは愛すべき点だと思ったし、演じていて楽しかったんですが、あんなに急でストレートな告白はやっぱり〝恋愛初心者〟だからこそなのかなって。どうしても何度か失恋したりフラれたりすると、相手に対してこういう言い方をしたら引かれちゃうかな？って考えると思うんですけど、アイコはある意味で失うものがない（笑）。失うよりも目の前のものをつかみ取りたい気持ちが強くて、ああいう告白をしてしまう。でもそんなアイコが私は人間的で魅力的だと思うし、彼女と飛坂の恋を最後まで見届けてほしいと思います。

　アイコはアザをコンプレックスに思っているかもしれませんが、私もコンプレックスはありすぎるほどありますね！　でもあるときから、コンプレックスはチャームポイントにもなると気づきました。私は日によって目の二重の幅が左右で違って、特に左目側がきつく見られることがあったんです。それが嫌でずっと前髪で隠していたんですが、最近はこれも二面性があっていいなって、楽しめるようになりました。もし今コンプレックスで悩んでいる方は、そんなふうにポジティブに自分の伸びしろとして考えてみてほしいです。