―『WHO AM I』。僕は誰なんだ？という意味の言葉ですが、どうしてこのタイトルになったんでしょうか。

「『自分は誰なんだろう？』と思うことがずっとあって。それが、香取慎吾をやっていて楽しいところなんですけど、お芝居をしたり、バラエティでお笑いをしたり、でも、絵を描いていて個展をさせてもらったり。そうだ、音楽もやっていますね。ショウをしてみたり。いろんな自分になる僕が、『私は誰？』って言いながら、どこかプラスの意味だと『俺は誰なんだよ』って言いながら、笑顔で、いっぱいの自分がいることが誇らしく、それがうれしさで、楽しかったりもするし、ちょっとマイナスな面というか『俺って誰なんだろう？』ってふと自分が何者なんだろうってわからなくなるときもあったり。そんなものが僕の絵のなかには詰まっているので。だから、みなさんが知ってる慎吾ちゃんが見られる絵もありますし、『この絵、香取慎吾が描いたの!?』っていうような、みなさんが知らない香取慎吾が見られる個展にもなっていると思います」

―今回の個展で、「新しい香取慎吾をこんなふうに見せたい」みたいなものはありますか？

「より、香取慎吾の深い部分も見ていただけるような個展になると思います。本当に深い部分。“黒うさぎ”っていうキャラクターがいまして、絵を描いていて、ときどき僕の絵に登場するキャラクターなんですけど、その黒うさぎをフィーチャーしているものもあったりして。初めて黒うさぎを描いた絵だったり、出展するかどうかを少し迷ったような作品もあります。今回、3年ぶりですけど、人生そんなに何度も個展をやれるわけではないから、出し惜しみなく自分をさらけ出していこうと思いまして、初めての僕をみなさんに見ていただこうと思っています」

―草彅さんや稲垣さんには個展について話したんでしょうか？

「個展をやることを知らないと思います（笑）。知ってるかな、どうかな。草彅さんは舞台をやってる最中に、『舞台のあとに絵を描きに行くんだ』って言ったら、『ええ〜!?　明日、2公演だよ！　無理しないでよ〜』ってちょっと怒られました（笑）」

―香取さんのSNSで個展開催までのカウントダウンが始まったり情報解禁があって、みなさん驚かれると思います。

「みなさん『何が始まるんだ？』ってワクワクしてくれてると思います。SNSのコメントを見ていても『こうやってみんながワクワクしているのを見て、慎吾ちゃんがいちばんワクワクしてるんでしょ？』って書いてあって。みなさんよく僕のことを知ってくれていてうれしいです」

―今回の個展、どんな方に見ていただきたいですか？

「香取慎吾をとってもよく知ってくれている方はもちろんのこと、とってもよく知ってくれている方でも知らないことがたくさん見られると思います。あとは、ちょっとだけ慎吾ちゃんを知って生きてきた方。「なんか慎吾ちゃんの個展があるんだったら見てみたいな」って。今回の個展は“JAPAN ART TOUR”ということで全国いろんな場所をまわるので。関西とか、北陸、九州とか。ちょっとずつ開催地が増えていってるんですよ。5箇所、6箇所、7箇所って全国まわるので本当にうれしいです。こんなところにも行けるんだって。これから全国を飛び回ると思うので、全国のみなさんに香取慎吾をもっと知ってもらいたいです。こんなにやってきているのに、もっと知ってもらいたいんです、僕のことを」

―そして、キービジュアルを発表します！　髪の毛の部分が特徴的です。