元気に人をなぐさめるお芝居に苦戦しました

トマ太郎って、落ち込むことがないんですよ。何かあってもくよくよしないで元気にやっていこう！と周りを励ますんです。そこがカッコいいし、好きだなと思いました。僕自身も、このお仕事を始める前より、考え方がポジティブになったと思います。あと一歩のところでオーディションに落ちてしまったり、くやしいこともたくさんあるんですけど、それが経験になってよかったと思うことがほとんどですし、それを糧にして人一倍頑張ろうと思えるようになりました。今の環境は当たり前ではないので本当に感謝しています。

　僕は、もともと人に相談するし、相談もされるほうなんですけど、トマ太郎を演じていて難しいと感じたのは、人を励ますシーン。トマ太郎は、元気に、声を張ってほかの人を励ますんです。元気よくなぐさめるという経験がなかったので、そこは難しいなと感じました。でも番組のイベントで小さい子に実際に「元気にしてる？」と声をかけるのはすごく気持ちがいいです。保育士を目指したことがあるくらい子どもが好きですし、お母さんたちにも「カッコいいですね！」と言っていただけるので（笑）、イベントは楽しいです。

　ずっとスポーツを続けていたこともあって、オリンピックに出てたくさんの人の前できらきら輝いてる方や、姉が好きなアーティストのコンサートに連れて行ってもらって、ステージに立ってたくさんの声援を受けている方に憧れていました。人の心を動かしたり、人を変えられたりするのは素晴らしいなって。いつか、自分も誰かの支えになれるような人になりたいです。まずはトマ太郎として、番組を観てくれる子どもたちに「何でもチャレンジしていこう」「好き嫌いなく何でも食べてトマ太郎みたいになりたい！」と思ってもらえるようになりたいです。