初見の反応がアルバムテーマに

安井「去年、外部のイベントやフェスに出させていただく機会が増え、初見の方々から「ダンスとバンド、両方やるグループなんだ」と驚いてもらうことも多かったんです。だからそれをテーマにしようとみんなで決めました」

「Who I Am」は真田が作詞作曲を担当。

真田「僕は他人と比べてしまうクセがあって。それによって生きづらい瞬間があるし、SNS社会になってより露骨になっている、と思って。この曲ではSNSによっていろいろな感性や感情が渦巻いていることを書きました」

萩谷「カッコいい曲にこだわりたいから、英詞を多めの曲にしたいとなって。「Stunnin’」や「Ups ＆ Downs」の歌詞を書いてくださった英語の歌の先生に英詞を書いていただきました」

諸星「この曲はみんなの音がすごくいいバランスで入っています。歌割も「ここでこの人がくるんだ」とか。メンバーの個性が歌も楽器も含めて入っているので、「Who I Am」というタイトルにふさわしい曲に仕上がっていると思います」

萩谷「ボーカルのディレクションでも、歌い方の方向性を合わせてもらったよね。歌い方を変えて完成したものを聴いたら、〝自分の声かな？〟と思うほど変化が明確でした」

阿部「この曲は何回も録り直しました。最後はソロで歌わせてもらっているんですけれど、歌詞も〈yes〉で終わるので、抜き感がありつつ、その決意を出すという難しい塩梅をずっと真田くんとモロ（諸星）とやっていました」

MVでは前半がバンド演奏、後半はダンスシーンに切り替わる。

森田「アルバムのコンセプトは〝洗練されたものを作っていきたい〟でした。それに沿った曲を作ってくれたとも思いますし。振り付けもスタイリッシュ。バンドとダンスのコントラストもすごくあって素敵だと思います。楽器には美しい装飾が施され、目をひく」

諸星「すべて美術さんの手作りです。僕のサックスはマウスピースが上下逆についていたりするので、音は鳴らない構造なんですけれど。手のところはパソコンのキーボードになっていて、押せるようになっているんですよ」

全貌はJUNON 4月号で♡