リョウガノス。とは、まだまだ未知の領域でもあるリョウガを探る連載であーる。

第１回目のテーマは「トークについて」

　はじめましての方々、はじめまして。８号車のみなさん、いつもお世話になっています。船津稜雅です。1994年10月23日生まれのＯ型。好きな食べ物はラーメン。休みの日は、家に引きこもって、アニメ、漫画、ゲームばかりをして時間を溶かしています。性格は陰キャなので、基本、友だちはいません。最近は、朝起きたときにセルフ腕枕をしてしまっていることが多く、枕の高さを変えようと思っています。

　しかし、10月23日の俺の誕生日から連載を始めるってことだけど、JUNON、どうした？w　血迷ったな。頼む相手をまちがってんじゃないの？www　果たして俺なんかが、連載というものの中身を埋められる話ができるのか。ほぼ写真で、文字は数行ちらっちらっと、みたいなことになりはしないか、心配すぎる…。

　この誕生日で何歳になったのかというと、29歳。正直、何の感想もないというか。27歳から29歳にかけては、特に大きな変化はなさそうな歳だけど、もうすぐ30になると考えると、もう相当な大人なわけで。思えば、20歳になるときは、子どもから大人になる階段をひとつ上がる意識があった気はするけど、もうそういうことも言っていられないくらいにしっかりと大人w。と思っていても内側は子どものままで、29になるからといって特別にどうのこうの言うよりかは、もっとなんか現実的に健康でいたい、とか。体力つけないとな、とか。精神的なことよりも、そういう肉体的なことが目標になりそうだなとひしひしと思う今日このごろです。

　超特急のメンバーとも長年ずっと一緒にいて、休憩時間とか変わらずに楽屋でワイワイキャッキャしていると、大人になっているという互いの変化にも気づきにくく、「家で日本酒飲んでます」みたいなことを誰かが言ったりすると、「なんだおまえ、おっさんじゃねぇか」という感想を持ってしまう、そんな29歳。はい、すごくおとなでした。

　遅ればせながら、ひとり暮らしも始めてみたけど、これほど遅ればせてしまったのは、「ひとり暮らしって、ちゃんとした大人じゃないとできないのではないか」と、けっこうハードル高めに見込んでいたから。やってみたらどうにかなっているので、案外そうでもないことがわかったw。みんなが心配してくれていた光熱費だって、ちゃんと滞納せずに払えてるからっ！

　ただ、この前、Wi-Fiが突然使えなくなって、「なんや、これ。ふざけんな」と思って調べたら、ケーブルを全部引っこ抜いて、なんかリセットを押すと直るかもよ、とか、なんか甘くなってるかもよ、みたいなことが書いてあって。で、全部ためしてみたけど、ぜんぜん変わらなくて、おいおい、いいかげんにしろと。で、もうちょっと調べたら、「料金払ってます？」みたいな、初歩的なことにドキッ。それで、郵便物をバーッと見たら、数か月前に「払ってください」っていうのがバッチリ来てたwww。「これじゃね？」って支払ったら、翌日使えるようになったから。それで言うと、別のものを滞納してましたわ、ええ。

　で、連載第１回目のテーマが「トークについて」。え？　今さらテーマ発表？って思ったでしょ？www　　そう、この連載はテーマを持って話せと言われました。なので、発表しました。でも、このテーマ、むずいんだよなぁ。そもそも自己分析が苦手だし、まず前提として、自分自身がトークが得意だとは思っていない。配信とかでひとりでずーっとしゃべることはできるけど、ひとりっ子なんで、それもひとり遊びの延長線上にあるのかな、なんて思ったりはする。

　超特急でのトークとなると、ライブのМCとかになるわけだけど、本当に初期のころは、マイクも持ってない、ヘッドセットもつけてない状態だったから、ボーカルふたりがしゃべるというのが基本。もしくは、たまに当時のリーダーだったユーキがしゃべるとか。だから、俺がしゃべる機会というものがなかった。それが、ちゃんと増え始めたのが、俺がリーダーになってからになるんだろうな。

　リーダーというのは、グループを引っ張っていく役割であり、どのタイミングでも先陣きってしゃべらないといけないというプレッシャーもあって、当時はかなりがんばってましたよ！　でも、もともと向いてないし、得意じゃないから、話がまとまらなかったり、どうしていいかわからないこともたびたび。それでも、ライブのMCというのは、事前に考えるよりも、その場で思ったことを伝えたいという気持ちがあったのですがっ！！！

　忘れもしない、あの大失態。初めて東京国際フォーラムという大きなステージに立たせてもらって、最後の大事なＭＣで、８分ぐらいずーっと同じようなことを話し続けてしまうという大事故☆　あれがひとつのトラウマになって、その場のアドリブで話すということへの恐怖が…。それからはもう一言一句話すことを事前に決めて、メモして文字に起こして、丸暗記して、何度も復習してそのまま話すとか。まじ必死。だから、決して最初からトークが得意なわけじゃないんだよ。あ、別に自慢したいとかそういうのはないから。

　今は、基本的には一歩引いて客観的に周りを見ているけれど、これは俺の性格的なところが大きく関係していると思う。誰かが変なことを言ってツッコんだりするのは、意識するというよりも反射的に起きている感じはあって、だんだんそれが自然になっている感じがする。

　とはいえ、一応日々の生活で、何かおもしろいことが起きたときにはケータイにメモしておいて、どこかで話したら満足してすぐに消す。そう、けっこう速攻消す。韻踏んでんな。

　さっき、配信のトークがひとり遊びの延長だと言ったけど、ひとりっ子は、ひとりごとも多い気がする。たとえば、コンビニの自動ドアに「軽くふれてください」って書いてあるのに、触れる前に開いたりすると「いや、まだふれてねぇ」とかね。ボソッと。

　そんな感じで、「最近こんなことがあってさ」みたいなことも、ほとんど配信で８号車に話して満足してるから、だから俺は友だちがいらないんだと思う。いや、マジで。コロナ禍になって、友だちに会えないとか、まわりはピーピー言ってたけど、それに対するストレスはまったくなかった。ひとりでも無限に生きていけるんじゃね？　ひとりっ子って、たぶんそうなんだと思う。知らんけど。

　家で、お笑いとか見てても、ひとりでゲラゲラ笑えるし。好きなお笑い番組は『水曜日のダウンタウン』と『相席食堂』と、最近めちゃくちゃハマってるのが、ＢＳよしもとでやってる『ガッツ100％テレビ～笑いと愛が企業を救う～』。尾形(貴広)とナダルと岩橋(良昌)のやべぇ３人がレギュラーで、そのメンバーだけでめちゃくちゃおもしろい。タイトル通り、体を張ってガッツしかやってなくて、マジで全人類が好きだと思う。あ、今、「さん」つけなかったわ。イチ視聴者として言っちゃった。あれはこれからめちゃくちゃ話題になると思うな。

　俺はけっこう先取りが多くて。ＶＲとかも流行るだいぶ前からハマってたし、スマホゲームの『ウマ娘プリティーダービー』とかもそう。たぶん俺、事務所の会長と同じで一歩先行ってるの(←何様？)

　あと、最近、解散しちゃったけど、花火職人さんっていうお笑いYouTuberもすごい好きで、”即興575”とか”即興川柳”とか、もうゲラゲラ笑いながら見れる。こんなこと言うと、マネージャーが「大喜利の番組とか出ないか」とか言い出すんだけど、いや、即興系は無理だから。むしろタカシのほうが大喜利はおもろいで。

　俺の声をイケボだと、それこそ８号車の一定数が言ってくれるけど、学生時代とかもクラスメイトにそんなこと言われたことはいっさいないです！　たぶん『Bloody Night』のＤメロでしゃべらないといけないから、キャラクターを自分に落とし込んで。それこそ『Believe×Believe』なんかも、「どんな壁にぶちあたっても、その壁を突き破って前に突き進んでいこうという気持ちのこもった熱い曲です」みたいなのをキャラっぽく言ってたから、あのあたりからアニメっぽいというか、キャラクターっぽい、作られたしゃべり方みたいなのが定着したのかもしれない。知らんけどw

　メンバーもそれをわかってるから、俺がしゃべらないときは、あんまり話しかけてこない。でも、おもしろい動物の画像を見つけたら、タカシに「ほら見て」と見せるし、ゲームの話をユーキにしたり、みんながバチェラーがどうのとか、Ｋ－ＰＯＰがどうのと話しているのを聞くともなく聞いたりしてる。ぜんぜんついていけないけど。

　そんな俺なのに、なぜトークがうまいと言ってもらえるのかと考えると、あくまでもメンバーたちがいるからだと思うんだよなぁ。いきなり何か振っても、応えてくれるのはメンバーだし、俺がふざけるのも、誰かがツッコんでくれるだろうという信頼があるから。そこは俺のトーク力というより、チーム力ゆえだと思う。

　だって、俺がひとりで『水曜日のダウンタウン』に出たときなんか、ダウンタウンさんはいるし、普段好きで見てる番組だし、下手なこと言えないし、とんちんかんなことを言っても「コイツ狙ってんな」みたいな空気になるから。そりゃ何も言えんて。

　おい、トークの話より、俺の性格の話になってきてないか？と思ったそこのあなた、僕もそう思ってました。ちなみについでに話すと最近、ちょっと挑戦してるのは、ある意味、既成概念を打ち破ること。たとえば、番組の撮影とか、外部のフェスに出るときも、もちろん緊張感を持ってやることは正しいけど、そこまでかしこまる必要があるのか、と。

　この間やった写真集の囲み取材もそうだけど、意外と記者のみなさんのほうが緊張されているかもしれないので、お互いに必要以上の壁を感じないように、「俺たち同じ人間だろう」という気持ちで、おふざけを入れてしまうとか。「これやったらマズいのかな」と思うようなことを、あえて仕掛けてみる。そこで、何かが起きたことをみんなに話すのもトークだし、みんなが笑ったり、反応を見るのも個人的に好きだから思わずやっちゃうんです。関係者のみなさん、すみませんっ！

ということで、そろそろまとめないといけないのだが、この連載も含めて、基本的に「自分なんかが」というネガティブな考えがあるから、新しいことに取り組んでいく自信はないけれど、唯一、声優とか声を使った仕事には興味がある。ただ、挑戦するにしても、まずは声優学校には通わせてください。そこでイロハを学んでからじゃないと、アニメという文化、そして声優のみなさんに泥を塗るわけにはいかないからな。ふぅ、道のりは長いなぁ。