勉強と役者、両立に悩んだ時期に分岐点となる作品との出会い

５歳からお仕事をしていて、中学に入るときに、勉強のこともあるし、しばらくお仕事は休もうかなと考えたんですけど、そのときに映画『怪物』のオーディションのお話があって。そのとき是枝裕和監督のことは知らなかったんですけど「いい学びになるから、最後に受けてみたら」と勧められ、ラフな気持ちで応募書類を送ったらそのまま合格して。ちょうど同時期に『剣樹抄～光圀公と俺～』というドラマで舘ひろしさんと出会いました。“お仕事を続けてみよう”と思う出会いがふたつ重なって、決心しました。

『いちばんすきな花』の朔也と僕が似ているところは…

出演中のドラマ『いちばんすきな花』では、僕と同じ中学２年生の朔也を演じています。脚本の生方美久さんが、僕をイメージして書いてくださったみたいで、だからかもしれませんが自分と似ている気がして。友だちが少なそうだし（笑）。友だちは、多いほうが楽しそうだなって思うんですけど、大人数でいることが苦手というか、自分から話しかけられないっていうか…。話すのはけっこう苦手です。友だちに「想矢は話し方が本当に下手。本を読んでください」と言われました（笑）。