こんにちは。たくやでござる。

　……なんか変ですね。「ござる」って尖った口調でもないのに、急にここでござるを使うとなんか柔らかさの対極に行きますね。背景に得体の知れない何かを感じさせられます。じゃあ逆に、尖らせたらいいのか。

おい！　俺の名前はたくやだ！　覚えとけ！

　嫌ですね。俗に言う印象悪いの典型ですね。普段の人となり次第では、これは背伸びした中途半端な尖りにすら見えます。もうここまできたら尖りを超えて「漢」って方向に尖らせたらいいんですかね。

ここに集う武士どもよ、我が名はたくや。その脳裏に焼きつけておけ。

　だめですね、なんかもうキャラ補正50回かけてどの道も塞がれた切ない着地点みたいな挨拶になりました。なんか触れちゃいけない空気がありますよね。逆にかわいげを出してみたらどうなるでしょうか。

やっほー！　たくやだよん！　よろしくー。

　ずっと親しみやすくなった気がしますね。とはいえ、このあたりはあくまで基礎範囲内。もっとキャラを濃くしていかないと潰されますよね。

やっほほーのほーー^_^＾＾(^｡^)（＾ν＾）(￣▽￣)好きな食べ物はいちごパフェψ(｀∇´)ψ(ㆀ˘･з･˘)たくやだよーん('▽')よろしくねーーーーんψ(｀∇´)ψΣ('◉⌓◉’)(´ω`)

　濃くしすぎましたね。キャラの怪物です。もう完全に浮世離れしてますね。もはや漫画とかにいそうですよね。最初は底抜けに明るいけど、大事なエピソードになると本心を吐露するタイプでいそう。

結論

　ここまでいろいろ考えてみたものの、ひとつ気がついたことがあります。挨拶というのはその場で臨機応変にどのような言葉を選び、どのような口調で語るかで自分という人間を余すことなく相手に伝えられるかが決まるということです。いわば、いいごはん屋さんにある「本日のおすすめ」みたいなものです。その日その時の環境に応じて、ベストなものを即座に構築し提供する。挨拶はそんな気まぐれメニューと同じなので、定型文で太刀打ちできるものにも限界があります。つまり挨拶に必要なのはお客さん、この場でいう相手をより思いやる気持ちです。それ次第で、自分を一介の見習い料理人にも一流シェフにも化けさせることができるのです。ならば胸を張って、最初の一歩を踏み出しましょう。

こんにちは、たくやです。

　一流シェフへの道、スタートです。

お知らせ

　はい、お知らせです。なんとこのエッセイ、次回で半年記念を迎えます。ありがとうございます。ということで、次回の内容はみなさまのお言葉をもとに内容を執筆しようと思いまして、日常的に疑問に思っていること、つまり自問自答しがちなことを募集しようと思います。ほとんど質問コーナーと変わらないですね。ただ僕に関する質問というよりは、日常的な疑問を「たくや先生ならどうしますか？」的なものにしていただけるとお答えしやすいと思います。募集方法としましては、Xで『#たくやの自問拓答』をつけて投稿していただければ、僕が読んでできる限り次回のエッセイでまとめてお答えいたします。たくさんの自問自答、お待ちしております！