1話放送終了後、超話題になっているドラマ、日曜劇場『御上先生』。

文科省官僚の御上孝（松坂桃李）が教壇に立つ、私立隣徳学院3年2組の生徒、和久井翔役の夏生大湖さん(第34回ジュノンボーイ)に、気になる現場の様子や演じる役柄について聞きました。

―現場はどんな雰囲気ですか？　3年2組の生徒役には同世代の俳優のみなさんが多くいらっしゃいますね。

現場の雰囲気は日を追うごとに盛り上がりを増しています。はしゃいで楽しむところは楽しむ、引き締めて真剣な時は真剣にする。ひとりひとりがちゃんと目的意識を持っているので、そのメリハリに日々刺激をもらっています。

―主演の松坂桃李さんとご一緒して、感じたことはありますか？

とにかくカッコいいです。まず顔です。めっちゃカッコいいです(笑)。　　　

そのカッコよさはどこからきているのだろうと思ったのですが、やっぱり日ごろの振る舞いだと思います。朝、ごあいさつをする際も笑顔でやさしいあいさつを返してくれます。その瞬間に元気がでます。

―演じる和久井翔(わくい・かける)は隣徳学院開校以来の秀才ということですが、どんなふうに彼を捉えて演じているのでしょうか。演じるときに気を配っていることはありますか？

秀才…ときいて普段の僕とのギャップで、「マジですか」と思っていました。ただ台本を読めば読むほど、言葉とキャラクターがすごくなじむんです。不思議な感じですが、あえて表情を顔に出さない、ということを意識して演じています。

―和久井くんの姿になってみて感じたことはありますか？　3年2組の生徒のなかで唯一、黒髪ではない人物で目立ちますね！

目立ちますよね(笑)。

和久井は合理的に金髪なんです。意味なく金色にしているのではなく、その理由がはっきりあるんです。でも、その理由をあえて言わず、みなさんに想像していただきたい！　和久井のポイントです。いろいろなことを想像してドラマをご覧いただけたらうれしいです！

―夏生さんご自身は、学生のころに制服の着方などこだわりはありましたか？

中学、高校と学ランだったのですが、これといったこだわりはなかったように思います。

着崩してもいいとは思うんですが、きっちりきた方がカッコいいと思うので、ボタンを上まで留めた、何の遊びもない着方をしていました。

―夏生さんご自身の、学生時代の先生との印象的な思い出がありましたら教えていただけますか？

バレーボール部の顧問から言われた「お前を大人の漢にしてあげたい」という言葉がすごく印象的です。そのときの言葉は、「今はまだ子どもの男だと思います。ただ、いろいろな壁を乗り越えて経験を積んでいけば、きっと“いい大人の漢”になれると思うんです。僕はそれをバレーボールを通して伝えたい」というもの。

正直泣きそうでした…。

その言葉があったから、今このお仕事ができていると強く思っています。