TODAY’S CONTENTS「解く②」▶︎▶︎▶︎「カルチャーを読む」マツヤマイカさん

【PROFILE】

1998年、埼玉県生まれ。デジタルクリエイター／アーティスト。特技のダンスや歌、イラスト、コスプレなどの動画をSNSに投稿し人気を集める。

’24年6月メジャーデビュー。初のEP『東京ロマンチック』発売中。

「昭和の輝かしさみたいなものに憧れがあります」

今、私は動画投稿をしたり、アーティストとしても活動させていただいています。もともと昭和のロマンチックレトロが好きで、一気にハマったのがコロナ禍の時期でした。

写真を撮るときもレトロな雰囲気を意識しています。そういう世界観を表現するときに大切にしているのは、そのまま昔をコピーしないということ。

古くなりすぎないというか、ちゃんと新しいエッセンスも取り入れて、“ぽい”ところも入れるのをテーマに、ポーズも当時の聖子ちゃんや明菜ちゃんのジャケ写を見て表情を研究しつつ、自分らしい要素を取り入れるようにしてます。

私が昭和のカルチャーにひかれたのは、両親の影響がいちばん大きかったですね。車に乗ると、山口百恵さんや松田聖子さん、中森明菜さん、竹内まりやさんなどの曲がいつも流れていたし、父親がカラオケで歌っていたので（笑）。

昭和の時代に生きてはいないけれど、変な懐かしさみたいなものがありました。

昭和の世界ってキラキラしたイメージがありますよね。もちろん、その時期を実際に経験したことはないけど（笑）、当時はいろいろなものにお金をかけてすべてが豪華で、ファッションも建物もド派手な感じがして、そういう意味での輝かしさみたいなものに憧れがあります。

幼いころからこんな人間なので、当時の好きな漫画が『ライチ☆光クラブ』だったりして、話の合う友だちがなかなかいなかったんです。

だけど、そんなとき『プリキュア』は女の子との共通の話題でした。私は初代の『ふたりはプリキュア』から観ていて、今、グッズ化されて私のような平成時代の女児が大喜びしてます（笑）。

しばらく観てなかったけど、最近、『わんだふるぷりきゅあ！』『キミとアイドルプリキュア♪』を観始めるようになりました。

『プリキュア』シリーズは'04年からスタートして、21年続いてるので、どの世代の人とも盛り上がれますよね。主人公が男性じゃなくて女の子たちで、その子たちが地球のために戦うところが人気の秘密だと思います。

実際に私も「女の子なんだからおしとやかにしなさい」という世界から、『プリキュア』を観て女の子だって暴れていいんだ!?って衝撃を受けましたもん（笑）。

私が思う今のリバイバルブームの楽しいところは、みんなが好きを貫いているところなのかなと思います。幼いころに好きだったものが、大人になった今、胸を張って「私はこれが好きだったんだ！」って言えるようになったし、好きだったものに好きなだけお金をつぎ込めるようにもなった（笑）。

また、平成のコギャルの時代に流行ったキラキラしたものを私たちは懐かしいと思うけど、まだ生まれていなかった子たちが、それを新鮮に感じてさらに魅了されているのかなと思います。

私が次に注目しているリバイバルブームですか?　なんだろう。子どものころ、DSに『リズム天国ゴールド』というのがあって、大好きだったんですよね。その『リズム天国』がSwitchからリバイバルしそうだなと思ってます（笑）。

昔のゲームとかが新しい機器でリバイバルされたら、めちゃくちゃハネるんじゃないかなとは思いますね。

『リズム天国』期待してます（笑）。